整理整頓は計算機の世界でも重要です. もしかすると,現実世界よりも,計算機の世界の中での方が,整理整頓は重要かもしれません. 整理整頓がされていないと,探し物をするのが難しくなります. 場合によっては,探し物を見つけるのは不可能になるかもしれません.
計算機の世界の整理整頓は,ディレクトリを作成することから始まります.
どうしたらよいかわからないという人は,とりあえず,授業日ごとにディレクトリを作成してください. 例えば,2023年11月2日だったら
$ mkdir 20231102
そして,その日に作成したファイルは全てそのディレクトリの下に格納する. そのようにしておけば,「先々週の授業で作成したプログラムはどうだったかな」と思ったとき,すぐにファイルを探すことができるでしょう.
ディレクトリ名は日付である必要はありません. わかるようになっていたらよいです.
ファイルの中身を見なくても,ファイル名だけで中身が想像できるようになっているのがよいです. test.sh とかだと何をするのかわからないので,これは残しておくファイルの名前としてはよくない(使い捨てのプログラムなら問題にならないですが). 後で参照する可能性があるなら,中身が想像できるファイル名にすることをお勧めします.
以前に作成したプログラムと似たことを実行するプログラムを作成するときは,最初から全部書くことをせず,既にあるものを書き換えると楽できる場合もある.
書き換えてしまうと古いプログラムはなくなってしまうので,古いプログラムを残しておきたいなら,古いプログラムをコピーして,新しいファイルを作成して編集する. 例えば,練習問題1-1で作成したスクリプト ex1-1.sh があって,これを基に練習問題1-1aのスクリプトを作成するなら,
$ cp ex1-1.sh ex1-1a.sh
として,ex1-1a.sh を編集する. 続いて,練習問題1-1bのスクリプトを作成するなら,
$ cp ex1-1a.sh ex1-1b.sh
あるいは ex1-1.sh を基にして始めるなら,
$ cp ex1-1.sh ex1-1b.sh
ひとつ前に作成したものから始めるというルールはないので,使いやすいものを使ったらよいです.