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大気科学演習1

Emacsを使う

コードを書くには,エディタと呼ばれる種類のソフトウェアを使う.ここではEmacsと呼ばれるエディタを使ってみる.好みのエディタがあるなら,それを使ってもよい.

起動

$ emacs -nw

正しく起動すれば,ターミナルウインドウの見た目が変わる.

オプションの -nw はつけなくてもよいが,つけた方が起動は速い.

終了

Ctrl + x, Ctrl + c

これは,「Ctrl」キーを押しながら「x」のキーを押す,続いて,「Ctrl」キーを押しながら「c」のキーを押す,である.

正しく終了できれば,もとのターミナルウインドウに戻る.

文書を作成する

カレントディレクトリに tako.txt という名前のファイルを作成する場合は

$ emacs -nw tako.txt

既に tako.txt というファイルが存在している場合は,tako.txt が開かれる. tako.txt が存在していない場合は,何も書いてないファイルが開かれる.

キーボードを叩いたら,叩いたキーがウインドウに表示される. 「Enter」キーを叩くと改行. とりあえず,なんか文書を作成してみる. 例えば,

This is a pen.  
This is an apple.  

作成した文書を保存するときは,

Ctrl + x, Ctrl + s

保存前に同名のファイルが存在しているときは,ファイルを上書きして保存する(古いファイルは消える).

終了

Ctrl + x, Ctrl + c

確認.まずファイルが作られたかどうかの確認.

$ ls

ファイルがあることを確認したら,cat などのコマンドで中身を見る

$ cat tako.txt

正しく作成されていれば,

This is a pen.  
This is an apple.  

練習

morning.txt というファイルを作成する

$ emacs -nw morning.txt

以下を書き込む.

Nakazawa
Ishiguro
Iida
Abe
Fukuda

保存は Ctrl + x, Ctrl + s

終了は Ctrl + x, Ctrl + c

結果の確認

$ ls
$ cat morning.txt

ファイルを修正する

$ emacs -nw morning.txt

3行追加

Yasuda
Yaguchi
Ichii 

保存は Ctrl + x, Ctrl + s

終了は Ctrl + x, Ctrl + c

結果の確認

$ ls
$ cat morning.txt

ファイルを修正する

$ emacs -nw morning.txt

1行削除

Fukuda

保存は Ctrl + x, Ctrl + s

終了は Ctrl + x, Ctrl + c

結果の確認

$ ls
$ cat morning.txt

以下のようになっているはず

Nakazawa
Ishiguro
Iida
Abe
Yasuda
Yaguchi
Ichii 

ところで,ls でファイルの一覧を表示したら,作成したファイル morning.txt の後ろに ~ が付いた

morning.txt~

というファイルが生成していたかもしれない(~は「ティルダ」と読む). これは emacs が自動で作成するファイルである. emacs でファイルを変更して保存すれば,最後に保存したものが morning.txt に記録される. このとき,ひとつ前に保存したものが,morning.txt~ に保存される. 間違った変更をしてしまったときや,ファイルを間違って削除してしまったときは,~ のファイルがあって助かるということもあるかもしれない(まあ,役に立ったという記憶はあんまりなかったりするけど).

困ったときは Ctrl + g

うっかり変なキーを叩くと,何が起こったかわからない状態になることがある.そういうときは,

Ctrl + g

これを何度か繰り返すと,元に戻る(ことが多い).Ctrl + g はだいたい無害なので,困ったら Ctrl + g と思ってよい.

Emacsのコマンド(最低限?)

他にも検索とか置換とか便利な機能はある. 必要に応じて調べてみるとよい.



Emacs の設定

Emacsの設定を変更するときは,ホームディレクトリの下にあるディレクトリ .emacs.d の下に,init.el の名前のファイルを作成し,その中に設定を書き込む.

「.」で始まるファイルは,ふつうに ls としただけでは表示されない. 「.」で始まるファイルを表示するとには,オプション -a を追加する

$ ls -a

モード

Emacsは「モード」というものを設定することができ,モードを設定すると,モードで定義された特別な振る舞いをする. 適切なモードを設定することで,ファイルの編集がやりやすくなる. 特別なことをしていなければ,編集するファイルの拡張子などに基づいて,自動的にモードが設定されるようになっていて,快適にファイルの編集ができるようになっている.

しかし,場合によってはモードが設定されることで,Emacsが意にそぐわない振る舞いをすることがある. そういうときは,モードを変更したらよい. あんまり余計なことをして欲しくないというときは,

M-x text-mode

とか

M-x fundamental-mode

を選ぶ. 「M-x」は,「Esc」キー,「x」キー,の順番にキーを叩く,である.

拡張子 sh のファイルを常に fundamental-mode で編集したい

毎回 M-x fundamental-mode とかするのが面倒という人は,

$ cat /home/george/.emacs.d/init.el >> ~/.emacs.d/init.el

とする.

通常はファイル名が .sh で終わるファイルを編集するときモードは自動的に shell-script-mode に設定されるが,上のコマンドを実行した後は自動的に fundamental-mode に設定されるようになる.




Last Updated: 2023/10/14, Since: 2019/10/24.
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