あらかじめコマンドを書き込んだファイルを作成しておいて,コマンドを書いたファイルを指定してコマンドを実行する. コマンドを書き込んだファイルをスクリプトファイルと呼ぶ.
スクリプトファイルには,コマンドに打ち込むのと同じものを書いたらよい. 複数の行を書くことができる. スクリプトを実行すると,ファイルに書いた一連のコマンドが上から順番に実行される. 反復構造,選択構造,変数,などを使うこともできる.
エディタで以下を書き込んだファイルを作成する.ファイル名は test.sh にしておく.
#!/bin/bash echo Hello World
ファイルの存在を確認し,中身を確認する
$ ls $ cat test.sh
スクリプトファイルは,実行可能になっていなければならない. とりあえず,詳細はわからなくてもよい. test.sh を実行可能にするには,以下のコマンドをうつ
$ chmod u+x test.sh
実行可能になったことを確認する
$ ls -l test.sh -rwxr--r-- 1 george george 27 Oct 24 12:00 test.sh
左から3文字目が x になっていたらよい.
$ ./test.sh Hello World
#!/bin/bash echo Hello World
1行目は,このスクリプトは /bin/bash で実行してください,ということを言っている. とりあえず詳しいことは知らなくてもよい. シェルスクリプトの1行目はこういうふうに書くのだと思っておいたらよい.
2行目は,シェルのコマンドが書いてある. echo は,それに続けて書いたものを画面に表示しなさい,というコマンド. これを実行したら,Hello World と画面に表示される. たしかにそのように表示されましたよね.
スクリプトは基本的に前から順番に実行される. このスクリプトは2行しかなくて,1行目は作業内容ではないから,実質的には2行目の1行だけしかないスクリプトで,前から順番とかそういう感じになっていないが,複数の行からなるスクリプトは前から順番に実行される.
test.shを次のように書き換える.
#!/bin/bash echo Hello World echo Haru ha Akebono
実行してみる
$ ./test.sh Hello World Haru ha Akebono