2019年度 大気科学演習１

gnuplot

練習問題５

教養地球科学実験で取得した気温のデータを図にする．

• データは

/mnt/data/metobs

• 図にしてみた例
• 観測点が30あれば，30枚の図を作ることになる．でも30枚の図を作るために，30回も同じ作業をするのは苦痛である(と感じるのが普通だと思う)．そういうときは，スクリプトを書いて楽をしたらよい．正しくスクリプトを書いたなら，30枚などあっという間に処理できる．同じ形式でデータを作ることにすれば，来年も再来年も，その先も，ずっと同じスクリプトで図を作成することができる．

ヒント

• データの形式はCSVなので，

gnuplot> set datafile separator ','

• 最初の６行はデータの説明が書いてあるので，データを図にするときに読む必要ない．最初の６行をスキップして plot するなら

gnuplot> plot "data.dat" every ::6

• 欠損値をプロットしないようにする．このデータは欠損したところに -999 と書いている．-999 は欠損値であると指定することで，欠損値を除外してプロットするようになる．

gnuplot> set datafile missing "-999"

• 値域が異なるデータを１つの図に描く

gnuplot> set y2tics
gnuplot> plot 'data.dat' using 1:2 with lines, 'data.dat' using 1:3 with points axes x1y2

気温と風速を１つの図に描きたくなったときに使うとよい．

練習問題６

南方振動指数を図にする．

• データは

/mnt/data/enso/soi

ソースはNOAA

ヒント

• データはテキストなので，まずは見てみる
• プロットできるようにデータの形式を整える必要があるとわかる(そのままプロットするのは難しいように見える)
• 手作業でやってもいいけど，スクリプトを書いて計算機に整形させるのがよい(と思う)

南方振動 Southern Oscillation

南太平洋東部とインドネシア付近で，気圧がシーソーのように連動して変化する現象． 南方振動とエルニーニョ現象は，大気と海洋が結合して生じる同一の現象の，大気側と海洋側に対応するものと考えられている．

南方振動指数(Southern Oscillation Index)は，タヒチとダーウィンの気圧差を指数化したもので，南方振動の状態を表す． 一般に，エルニーニョのときに負，ラニーニャのときに正となる．

気圧のデータ

タヒチとダーウィンの気圧のデータ

/mnt/data/enso/tahiti
/mnt/data/enso/darwin

ソースはNOAA

• 図にしてみる
• 南方振動指数(SOI)を計算してみる

SOI = ( 標準化したタヒチの気圧 - 標準化したダーウィンの気圧 ) / 標準偏差
ここで使う標準偏差は，( 標準化したタヒチの気圧 - 標準化したダーウィンの気圧 ) の標準偏差