[ 岡山大学 | 理学部 | 地球科学科 | 地球および惑星大気科学研究室 ]

火星着陸機に搭載する気象測器の開発

火星着陸機による気象観測

火星に着陸する探査機に搭載する気象観測装置の開発をおこなっています.

多色温度計

放射率と吸収率が異なる複数の温度計で測定し,熱収支の式を連立して解くことで,気温,日射,熱放射,風速,を同時に推定します.

気圧計

水晶振動子のインピーダンスが圧力に依存することを利用して,火星地表の気圧を測定します. 火星の地表気圧は地球のそれのおよそ200分の1しかありませんが,水晶振動子を用いると低圧でも精度よく気圧を測定することができます.

粒子計測器

測器の内部に取り込んだ空気にレーザーを照射し,空気中に浮遊するダストが散乱する光を観測することで,ダストの量やサイズを測定します. この原理に基づいた粒子計測器は,空気清浄機などにも搭載されています.

LIDAR

パルス状に発光させたレーザーを照射し,大気中を浮遊するダストが散乱した光を観測することで,ダストの量やサイズを遠隔測定します. 火星探査用に,光源としてLEDレーザーを用いた小型軽量な装置を開発しています.

超音波風速計

超音波を発振・受信することで音波の伝搬速度を測定し,音波の進行方向に対する風速を測定します. サンプリング周波数を高くすることができ,大気中に存在する微小な渦(乱流)を測定することができます.

環境監視カメラ

空の写真を撮影し,空の明るさの分布(天空散乱光の角度分布)を求めることで,大気中に浮遊するダストの光学的厚さやダスト粒子サイズなどを推定します.


発表


メンバー


連絡先

火星着陸機搭載用気象測器開発グループ




Last Updated: 2023/03/24, Since: 2023/01/09.
This page is generated by Makefile.rd2html.