#全文和訳はしません.
#対面授業にパソコンを持参して,教室で各自Zoomに接続してください.
要約と質問を用意
参考までに,教科書1-1(p.1-3)を対象とした予習の例を添付します
わからないところは,授業中に「ここわかりません」と言って,誰かに教えてもらうようにする.「ここわかりません」と言うときは,何を調べて,何を考えて,どこがどうわからないのか,を説明する.正しく予習していると判断されれば,「わかりません」と言って減点されることはない.授業とは,わからないことをわかるようにする場であるのだから,わからないことを「わからない」と言うことは推奨される.
英語を日本語に置き換えるだけの作業には意味がない.和訳とは,英文で書かれた内容を理解した上で,その内容を日本語で新たに書き下す作業である.元になった英文の構造をそのまま引き継ぐ必要はないので,論理構造を整理してすっきりした日本語の文章を作る.
話のつじつまが合っているかどうか,常に確認を怠らないようにする.つじつまの合わないことを放置してはならない.つじつまが合うまで考える.考えてわからなかったことは,授業中に質問する.ちなみに,教科書が間違っていることもあるので,自分の頭で考え抜くことはとても重要である.
機械翻訳を使いたい人はどんどん使ってください. 電卓の信頼度に比べると機械翻訳の信頼度はまだまだ圧倒的に低い(電卓で計算した結果を疑うことはほとんどないけど,機械翻訳の結果はかなり怪しいと思う)ので,機械翻訳をそのまま使うことはできませんが,間違ってる可能性がけっこうあるかもと思って使うなら機械翻訳は役に立つと思います.
とりあえず機械翻訳してから考える. 自分で翻訳して,わからないところを機械翻訳してそれを参考に考える. 自分の翻訳と機械翻訳の差分をとって,違いがあればその原因を考える. などなど. 機械翻訳の信頼度は高くないことを前提に,自分に合った使い方を見つけてください.
#使いたくない人は無理をして使う必要はありません.
この授業では全文和訳をしませんが,全文和訳に意味がないということではありません. まともな科学技術文書を作文できるようになりたいと思う人は,予習のついでに全文和訳する(英文の内容を日本語の文章にする)ことをお勧めします.
気象学の英文テキストの全文和訳は,科学技術文書作成能力を向上させるとてもよい教材です. そんなことしなくても日本語の文書くらい書ける,と思っている学生さんは多いかもしれませんが,それはたぶん勘違いです. 科学技術文書は感想文や日記や随筆とは違うので,感想文や日記が書けても科学技術文書が書けるとは限りません. 知らないうちに科学技術文書が書けるようになっていた,なんてことはまずないので,意図して科学技術文書を書くための鍛錬をしたことがないなら,科学技術文書を書く能力は備わっていないと思うべきです. 全文和訳の作業量を考えると"ついで"とは言えないような気もしますが,コストをかける意思をもつ人は全文和訳に是非取り組んでください.