[ 岡山大学 | 理学部 | 地球科学科 | 地球および惑星大気科学研究室 ]
- 海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むとき,海洋プレートの上にあった堆積物が剥がれて大陸に付加したものを付加体と呼ぶ
- 付加によって大陸は成長する(大きくなる)
- 現在の地球において大陸地殻は地表の約3割を占める
- 大陸地殻の年代区分図(Maruyama et al., 2007)を見ると,古い地殻は大陸中心部に位置し,その縁辺に若い地殻が順次成長したパターンが見られる
- 過去に大陸地殻がどれくらいあったのかについては,まだ十分に解明されていないが,
- 大陸地殻を構成する花崗岩類の形成が開始したのは42億年前頃と考えられている(Harrison, 2009)
- 最初はプレートの沈み込みによって海洋性島弧が形成し,それらが合体して大陸が形成された(Yamamoto et al., 2009)
- 安定した大陸が形成されると,その縁辺に海洋性島弧などが付加するようになり,大陸はさらに成長した(Hoffman, 1988)
- 小豆島
- 丹波層群
- 泥岩砂岩互層のホルンフェルス
- 堆積構造があることから堆積岩であるとわかる
- ジュラ紀(約2億年前〜1億6100万年前)
- 海底に堆積した堆積岩が付加したもの(付加体)
- ホルンフェルス:熱による変成(接触変成作用)によって生じる接触変成岩
理学部正面玄関前
岩砂岩互層のホルンフェルス(撮影:鈴木茂之)
先見情報なしに石の産地を特定することはとても難しい(と思う).
理学部前の置石も,どこから持ってきた石なのか全く見当がつかなかったのだが,偶然が重なって石の由来は判明した.
あるとき,ちょっと天気がよかったので外に出て,なんとなしに,そこにあった石を眺めていたら,庭の整備をした業者さんがたまたま通りがかかって,石を小豆島から持ってきたと教えてくれた.
産地が小豆島であるとわかったことで,丹波層群のものであるとほぼ特定することができた.
石の由来がわかったのは幸運であったとしか言いようがない.
Last Updated: 2021/11/16, Since: 2021/11/09.
This page is generated by Makefile.rd2html.