2017年10月26日(27日朝)に取得したドームフラットとトワイライトフラットの比較.
この組み合わせで撮像をおこなうと
黒:0.95,白:1.05
黒:0.95,白:1.05
黒:0.98,白:1.02
視野の端でドームフラットはトワイライトフラットよりも低い値を示し,ムラはランダムではなく模様のようなものが見える.いずれも原因は不明.
同一のオブジェクトフレームをドームフラットとトワイライトフラットで処理し,それぞれで同一のオブジェクトを測光した結果を比較する.測光は AstroImageJ を用いて aperture photometry をおこなった.星像のFWHMはだいたい2.9pixで,Apertureの設定は,
とした.
横軸はトワイライトフラットでフラット割りしたものを測光した結果,縦軸はドームフラットでフラット割りしたものを測光した結果.エラーバーは測光の誤差である.ぱっと見た感じ,大きくずれているようには見えない.
カウント値と測光誤差の関係.縦軸はSN比.灰色の実線はデータを a*(x/(b+x**(c))) の関数でフィットしたもの.
横軸はトワイライトフラットでフラット割りしたものを測光した結果,縦軸はドームフラットでフラット割りしたものを測光した結果をトワイライトフラットでフラット割りしたものを測光した結果で割ったもの.ドームフラットとトワイライトフラットが同じでないため,縦軸の値は1からずれる.灰色の実線は測光誤差の目安を描いたもの.数万カウント以上の天体については,測光誤差よりもフラットの誤差の影響が大きくなることがわかる.
CCD上の位置とフラットの誤差.マーカーの大きさは天体の明るさ(カウント値),マーカーの色はフラットの誤差(ドームフラットでフラット割りしたものを測光した結果をトワイライトフラットでフラット割りしたものを測光した結果で割って得られる値)である.